【アドラー流回答】
その「性格」は、あなたが望んで選んだものです。
まず、性格は生まれつきのものでもないし、変えられないものでもありません。
「性格(キャラクター)」という言葉が持つ、「変えられないもの」というニュアンスにとらわれないように、アドラーは「ライフスタイル」という言葉を使います。
ライフスタイルとは、なにか問題を解決するときのパターン(癖)や、自分のことや他の人のこと、またこの世界をどんなふうに見ているか、を指します。
たとえば同じ親から生まれ、ほぼ同じ環境で育ったきょうだいでも、性格はまるで違いますよね。このように性格とは、遺伝や環境によって決定されるものではないのです。
われわれは幼児期の出来事を、大きなトピックであれば覚えています。怪我をしたとか、病気をしたとか、引越したというようなことです。ところが、それがいつのことだったかを時系列に思い出すことは、なかなかできません。
しかし、これが10歳を越えるくらいになると、はっきりしてきます。当時の担任の先生の名前を覚えているでしょうし、友達のこともよく覚えているでしょう。
アドラー心理学では、10歳前後の年齢で「このライフスタイル(性格)で生きていこう」と決心したのだと考えます。