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GEやP&Gが世界規模で導入する
企業向けクラウドストレージ「Box」とは何か?

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第52回】 2014年7月14日
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ファイル共有は通過点
重要なのは社員のコラボレーション

 クラウド上のファイルストレージサービスは確かに便利だが、気になるのは「ファイル共有」という仕事の仕方自体が時代遅れになりつつあるのではないか、ということだ。下手に共有できてしまうと、いつまでたっても古い書式の「文書ファイル」のやりとり自体が仕事になってしまい、業務プロセスの見直しは先延ばしになってしまう。本当の意味での“働き方の変革”は遠のいてしまわないのか。

 この点についてブック氏に聞いてみると、「クラウド上のファイル共有は、現状のビジネス上の問題点を解決する有効な手段です。ですが、当社の目指すビジョンのほんの一角でしかありません。我々のゴールは、社員が自在にコラボレーションできる基盤の開発です」と答えた。「ファイル共有だけで止まってしまえば、当社自体がすぐに“レガシー”になってしまいます」

 Boxでは、まずは今現在の企業の課題である「安全なファイル共有」を実現し、その基盤で社内/社外がスムーズにつながった協業(コラボレーション)の仕組みを作っていきたい、と考えているようだ。

 ただし、それがどのような仕組みになるのか、まだ利用者側には見えていない。だが、1つの方向性と考えられるのがオープン戦略だ。Boxは、外部のプログラムと連携するためのインターフェース仕様(API)を公開しており、企業ごとにBoxを基盤とした独自の業務アプリケーションを作ることができる。すでに1000を超えるビジネスアプリとつながるという。

 さらに、セールスフォースやグーグルApps、日本のサイボウズなど、大手クラウドサービスのファイル共有機能として、Boxを使用できる提携関係も広げている。安全なクラウドストレージとしてのブランドを高めていきながら、企業が仕事の情報を処理する基盤として使われるようになることが、Boxの狙いだ。

(取材・文/ダイヤモンド・オンライン編集部 指田昌夫)

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