冷蔵庫を開けたら、3週間前に買ったキュウリにカビが生えていた…といった体験をしたことがある人は、私だけではないだろう。ある調査によれば、英国では年間420万トンもの食べ物が無駄にされており、それによる各家庭の損失は月額60ポンド(約1万円)にのぼるという。お金が無駄になるだけでなく、大量の生ごみは環境にもやさしくない。
買った食品をきちんと食べよう
英国で第2位の大手スーパーチェーン店Sainsburyは、米Googleと提携し、こうした家庭での食べ物の無駄を減らすためのアプリ「Sainsbury’s Food Rescue」を立ち上げた。アプリの仕組みが簡単に分かる動画はこちら。
機能自体はシンプルだ。消費者はパソコンまたはスマートフォンで、使いたい食材を手で入力、または音声でリストアップする。するとその材料を使ったレシピが提案されるという。レシピを決定すると、どれだけの食品を無駄にせずに済むかが金額で表示される。
しかしいったい、どのように計算しているのだろうか。本来は、ユーザーが食材の重量、金額などを自分で入力するのが理想的だが、それではあまりにも使い勝手が悪い。そこでSainsburyは、同店で売っている食品を基準に、重量と価格のデータベースを作成した。また、このデータベースは定期的にアップデートされ、最新の価格が反映されているという。