3つめは、「ストレートに脳に入れる」ために必要なこと

③思わず口にしてしまうリズムや語呂を意識する

 リズムや語呂がいいと、言葉がストレートに脳に入ってくる。するとそのフレーズに興味をもち、記憶にも残りやすい。学生時代、ゴロ合わせで記憶した「歴史の年号」「元素の周期表」「平方根」などを思い出してみればわかるだろう。

リズムや語呂をよくする手法は数多く存在するが、本書ではビジネス文章に役立つものとして以下の4つの手法が紹介されている。

⑴3つたたみかける
⑵韻をふむ
⑶対句
⑷有名なコピーは流行り言葉をもじる


いずれも、いろいろな場所でよく目にする手法だ。⑴の「3つたたみたける」というのは、たとえば「うまい、はやい、やすい」(吉野家)、「清く、正しく、美しく」(宝塚歌劇団)、「努力、友情、勝利」(少年ジャンプ)などのようなフレーズのことをいう。

⑵の「韻をふむ」は、企業のスローガンなどでもよく使われる。記憶に残りやすいからだ。「セブンイレブン、いい気分」(セブンイレブン)、「インテル、入ってる」(インテル)など、現在は使われていないが、新しいものより記憶に残っているのではないだろうか?

⑶の「対句」は、書籍のタイトルでよく使われる。『金持ち父さん、貧乏父さん』『話を聞けない男、地図を読めない女』などベストセラーになったものも少なくない。

⑷は安易な方法ではあるが、うまくはまれば大きな効果を得ることができる。

仕事が前に進むためには、「強い文章力」を手に入れるしかない!

 さて、これまで『読むだけであなたの仕事が変わる「強い文章力」養成講座』にそって、「心をつかむ1行」を書く時の、基本となる原則を見てきた。この原則を踏まえた上で、本書で示されている様々な「表現形」にそって、「タイトル」「見出し」「キャッチコピー」などを書けるようになれば、中身を読みたいと思わせることができるようにだろう。あとは本文で、相手が本気になってくれるような文章を書けばよい(もちろん本書にはその書き方も載っている)。

 あなたの言葉に反応して相手が本気になって行動してくれると大抵の仕事はうまくいく。あなたもぜひ、そんな「強い文章」を書けるようになって、ビジネスを切り開いてほしい。


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たった1行で相手を本気にさせる方法とは?<br />「タイトル」「見出し」「キャッチコピー」の基本原則3ヵ条価格(本体):¥1,300
判型/造本:4/6並製 ISBN:978-4-478-02709-7

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