あなたが今働いている会社は、新卒で入社した会社ですか、それとも中途入社した会社でしょうか。

 現在も日本では大手企業を中心に新卒一括採用が主流となっています。しかし、最近では雇用の流動化が進み、転職によって企業に中途入社する人が増えてきました。みなさんの職場でも、新卒社員と中途社員が混在していることがほとんどでしょう。

 普段は新卒・中途を意識することなく、両者は協力しながら同じ目的に向かってともに働いていることかと思います。しかし、会社に対する考え方や評価は両者で同じとは限らないようです。調査によると、全般的に新卒社員は中途社員よりも会社への評価が高く、両者で「評価が高い会社」の基準も異なっているようなのです。では、どんな会社が新卒社員、中途社員それぞれに働きやすいと評価されているのでしょうか。

 就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営するヴォーカーズが、同サイトに登録された約7万5000件の社員による在籍企業の評価レポートから、入社形態による働きやすさの違いを調査するため、新卒入社と中途入社で回答者を分類。それぞれ「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「人事評価の適正感」の評価項目を対象にデータを集計、分析しました。

※調査対象は「Vorkers」へ2007年7月~14年8月に社員から投稿されたレポートのうち、レポート提出時に20~54歳までだった人のデータ7万5929件。

新卒1位は「ボスコン」「三春情報センター」
人気のカギはフラットでオープンな組織

 まず、新卒社員から「働きやすい」と高く評価されている企業のランキングを見ていきましょう。

 1位は同点で、「ボストンコンサルティンググループ」と「三春情報センター」が選ばれました。「ボストンコンサルティンググループ」はご存じのように戦略系コンサルティングファームで、コンサルタントとしてプロフェッショナルな仕事が求められます。新卒で入社した社員には、最初は厳しい環境のように感じられますが、「Vorkers」には下記のような口コミが寄せられています。

「組織はフラットで、パートナーからアソシエイトまで会話しやすい雰囲気」
 「新卒用のジョブを通じて実際の雰囲気を掴むことができた」

 このように新卒社員にとって意外にも溶け込みやすい環境が備わっているようです。