毎年の人気イベントは、父親だけの「読み聞かせの会」。父親たちは仕事が終わってから集まり、イベントの打ち合わせをする。「保護者や地域の人と積極的に関わり、一緒に手を取り合って子どもたちを育てる」(和田代表)ことを実践している。

 これだけ保護者と保育園が密接に関わることで、保護者にとって保育園は「ほっと一息つける場所」(伊藤邦子施設長)となっており、保育士と何でも相談できる関係を築きやすいという。ランキングの点数の内訳で、「利用者個人(保護者や子ども)の尊重」が非常に高く評価されていたのも頷ける。

連絡ノートをしっかりチェック
園長自ら保護者に声掛け

 江東区の認証保育園「ナーサリールームベリーベアー東陽町」は東京都22位に入った。場所は東陽町駅から徒歩5分で、ビルの3階にあるため、園庭はない。まさに都会型の保育園だ。運営するネス・コーポレーションは同4位の「ナーサリールームベリーベアー東陽町」なども運営しており、グループの保育園は平均して高い評価を獲得している。

保育園ランキング上位の共通点が判明 <br />園長、保育士の表情をつぶさに観察せよビルの3階にあるため、窓から光が入ってきて、部屋は意外と明るい(ナーサリールームベリーベアー東陽町)

 ナーサリールームベリーベアー東陽町の渡辺好美施設長は「毎日の連絡ノートをしっかりとチェックして、保護者が悩んでいるようであれば、私自ら声掛けするようにしている」という。

 園の入り口近くには面談室があり、何かあればすぐに個別相談できる。子どもが夜更かしして治らないなどの相談が多い。「気軽に相談してもらうことで、保護者のストレスも和らげられる効果がある」(渡辺施設長)と言う。保護者からの信頼は厚く、ランキングの点数の内訳でも、「利用者個人の尊重」が高評価だった。

 また、食育についても力を入れている。月に一回、子どもが実際に包丁を持ってクッキングをするというものだ。「野菜や果物を実際に自分で切ることで、いつも食べているご飯が何からできているのか分かる」(渡辺施設長)。また2歳児クラス以上は味噌作りにもチャレンジする。作った味噌は給食で出している。こうした取り組みで、「嫌いだった野菜も好きになり、食べられるようになる子が多い」(同)ため、保護者から好評を得ている。