「根拠なき消去法」による企業選び

 なかなか就職が決まらない方の理由の1つとして、「根拠のない消去法」をしていることが挙げられます。「根拠なき消去法」とはどういうことかと言うと、例えば以下のようなことです。

「過去に経験したことがない事について自分には無理だと自分で決めつけてしまう」
「自分に向いている職が分からないのにもかかわらず、向いていないと決めつけてしまう」
「職業観がないにもかかわらず業界や職種を勝手に想像して、選択肢から外す」

 こうした自分本意な決めつけによりチャンスを逃してしまうのは非常にもったいないと思います。

 また、職種ごとの求人募集をしている場合に、職種に対する勝手なイメージを抱き失敗しているケースも見受けられます。代表的な例を挙げてみましょう。

ケース1)コミュニケーションに自信がないので営業は絶対に嫌。事務職や製造・技術職(IT)に就きたいAさん

 Aさんは極端な例として挙げていますが、例えば「営業=お喋りがとても上手で積極的な人」というイメージで固まっている方は意外と少なくありません。実際、営業職といえば、新規飛び込み営業や電話をかけ続けるというイメージを持たれている方がほとんどではないでしょうか。

 このイメージが間違っているとは言いませんが、実際に営業職についている方全員が話し上手かというと、決してそんな事はありません。そもそも総合職採用の配属先として、最初は全員が営業職につくケースもあります。また、営業の成績トップを取る方は「話し上手」よりも「聞き上手」の方が多いという特徴もあります。

 しかし、営業のイメージよりももっと問題なポイントがあります。それは、就職活動中の方たちに、事務職や製造・技術職(IT)ではコミュニケーションがそこまで重要だとは思われていないという点です。

事務職、製造・技術職に
コミュニケーション能力は必要ないのか?

 確かに職種ごとにコミュニケーションの量が異なる部分はあると思います。しかし、一概に「コミュニケーションが苦手だから営業以外」などという選択をしてよいものなのでしょうか?