国境も性別も、世代も超えてブランドの価値を伝える
ビジュアルコミュニケーションの潜在力

 人が外部から得る情報の約8割は視覚情報である、と言われている。このため視覚情報に関する研究領域は人間工学、画像工学、医療をはじめ多分野におよび、それぞれが知見を深めている。

 ブランディングの世界でも視覚情報は大きな意味を持つ。平均的な顧客のブランド体験をイメージしてみよう。顧客体験で大きなインパクトをもたらすのは、提供される商品やサービスだけではない。ブランドを象徴するシンボルをはじめ、広告プロモーション、インターネットのHPや動画、店舗のPOPなどのビジュアルが顧客体験に及ぼす大きな影響については、誰もが実感しているとおりである。

 それでは、ブランディングにおけるビジュアルコミュニケーションとは何か?答えを出す前に、まずは、ビジュアルの力を示す興味深い動画をご紹介しよう。

yourbrand.kir.jp/data02/ibjdownload/film.mov

 ご覧のとおり、まだ文字を読むことができない幼児は、シンボルを見ただけでそのブランドで体験したことを思い出し、再現することができている。ビジュアル、特にシンボルとカラーはブランドを象徴するものであり、それがブランド体験を呼び起こし、幼児とブランドの間に確かな絆を結んでいるといえるだろう。