何もなかった1DKの部屋。
写真に撮っておけばよかったんだ。
立花 あと、本には書いてなかったけど、恵比寿のマンションに住んでる頃、僕とゴルフに行ったことがあったよね。覚えてる?
杉本 覚えてますよ。1DKの部屋まで送り迎えしていただきました。
立花 あの時、ゴルフに行こうと誘ったら「今はゴルフどころじゃない。やりたくない」って、杉本君は断ろうとした。
杉本 そうですね。でも「うるさい。来い!」と、陽三さんはいつもの通り強引でした(笑)。
立花 当時の部屋のことは本にも書いてあったね。ゴルフ帰りに送って行った時だったかな、私も一度あの部屋に上がったことがあったんだ。それまでの部屋も私は知ってたから「こんなに小さな部屋に引っ越したのか」と痛ましく感じてしまった。しかも、部屋の中にはベッドと小さなテーブル以外、何もない。がらんとした部屋を見ながら「ああ、杉本は破産したんだ。ゴルフなんかに誘って悪いことしたな」と痛感したんだよ。
杉本 そうなんですね。でも、今から思うと、ああやって陽三さんや藤田さんが誘い出してくれたのは、本当にありがたいことでした。
立花 それにしても、あの部屋の様子は写真に撮っておいた方がよかったんじゃないか? 一度失敗したことを忘れないためにも。
杉本 写真は撮ってないですけど、絶対に忘れられないですね。ちょうどその当時だったと思いますけど、陽三さんから「収入を生まないものは資産じゃなくて、無駄な荷物なんだ」と教えられたことがありました。その言葉は今、うちのグループの行動指針に明記させていただいてます。
立花 そうなのか。それはうれしいね。でも、再起した途端に、またワインとか車とか無駄なものいっぱい買ってるらしいじゃないか(笑)。
杉本 いえ、いっぱいは買っていません(笑)

(後編に続く)
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起業した会社を上場させ、倒産して地獄を味わい、そこから復活するまでに経験した出来事から、私はたくさんのことを教えられた。 なぜ私は地獄を味わうことになったのか。 なぜ私は復活できたのか。 この5年間の出来事と、私自身が考えてきたことを、正直に書き留めておこうと思う。
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○第1章 絶頂──ワンルーム販売から、総合不動産業。そして都市開発へ
○第2章 暗雲──「傲り」を象徴する出来事が僕を蝕み始めていた
○第3章 地獄──暗闇の断崖を転げ落ちながら必死でもがき続けた
○第4章 奈落──民事再生、自己破産、絶望しそうな淵の底で
○第5章 希望──2年間は修行と決めて真にやりたい事業を見つけ出す
○第6章 感謝──どん底で知った感謝とともに新しい道を歩いていく




