イオンやビッグローブ、ビックカメラなど、多くの事業者が参入している格安スマートフォン市場。費用は大手携帯電話会社の半額以下とあって、シニア層を中心に大きな支持を得ている。楽天が新たに参入し、格安スマホ向けに定額でアプリを使い放題できるサービスも登場するなど、使い勝手も大きく向上している。
月額2000円台でスマホが使える
容量や通信スピードも大きく改善
10月29日、楽天は格安スマホ市場に参入すると発表した。月額費用は2200円程度になる見込み。端末は、2万6400円で販売する。同日、PCソフトなどを販売するソースネクストは、格安スマホ向けに月額360円でアプリ使い放題をできる「アプリ超ホーダイ」サービスを開始すると発表した。
携帯電話といえば、NTTドコモやソフトバンク、auと契約し、端末を買うというのが、つい最近までの定番だったはずだが、ここにきて格安スマホがブレイクしようとしている。
格安スマホとは、ドコモなどの通信事業者から回線を借りてサービスを提供するMVNOと呼ばれる事業者が提供する格安SIMカードと、スマホ端末をセットで販売することを指す。
今年4月、イオンが端末代と通信料合わせて2980円で発売した格安スマホは、メールやインターネット閲覧くらいなら問題ないものの、通信速度は遅く、容量も少なめだった。「スマホの料金体系が複雑だと感じたり、高いと感じていたシニア層を中心にヒットした」(橋本昌一・イオンリテール住居余暇商品企画本部デジタル事業開発部部長)。