トクホや健康食品で健康になれるわけじゃない

コンビニやスーパーマーケットでは、「健康マーク」のついたお弁当や総菜が続々と現れるかも……

 国が決めた認証マークが表示された食品を食べたからといって健康になれるわけではないことと同じように、国が認可している特定保健用食品(トクホ)を食べたからといって、健康になれるわけではない。

 2010年3月、トクホの認定を審議している消費者委員会新開発食品調査部会では、トクホの行き過ぎた広告が議論された。その部会で、一人の委員が「私たちがやっているのは、どうせ飲むならこれよりこっちというのが大前提だと思う」と発言している。

 トクホ認定商品であっても、そこに表示されている効果は非常に限定的なもので、ましてやすべての人に効果があるわけではない。ところが、トクホに過大な期待をしている人がいる。

 そうした人の中で、何よりも勘違いがはなはだしいのは「俺は今日○○を飲んできたから、多少飲み過ぎても構わない」とか「食べ過ぎても、あとでこれを飲めば太ることはない」といった言い訳で、自分を納得させようとする人だ。

「今夜はまた飲み会だから、その前にこれを飲んでおこう」というように、暴飲暴食するための口実にトクホ商品を利用している人がいる。トクホ商品どころか、どんな薬であっても、暴飲暴食を肯定するものはない。

 暴飲暴食は身体に悪いのに、それでもするのは、ストレス発散以外の何物でもない。効果がないことがわかっているはずなのに、あえてトクホで逃げ道を作ろうとすれば「暴飲暴食をする自分に対し、後ろめたさを増幅させるだけ」である。かえってストレスが溜まるだけだ。暴飲暴食をしたいときは、「今日は健康に悪いことをする」と割り切った方が、よほどストレス発散になるだろう。

コラーゲンを補給しても生成されない?
過度な期待と過剰摂取は厳禁

 国が何の認証も保証もしていない、いわゆる健康食品も、それを食べたからといって健康になれるわけでも、病気が治るわけでもない。そこを理解している人は多いが、体の不調を改善するためや、不調にならないようにするための予防として、健康食品を利用する人は多い。そこにも大きな落とし穴がある。