岸井は『政治原論』の「おわりに」に、こうも書いてくれた。

 <一方で、佐高の意見には耳を傾けるべきものも多い。それは佐高の評論や存在が、ある種の危険を察知するセンサーの役割を果たしているからだ。「とても佐高の考えにはついて行けない」と思いながらも、何かあると「佐高ならどう受け止め、どんなアクションをとるだろうか」と想像をめぐらすのが、いつしか私の習い性のようになった>

 岸井と私は2013年にも『保守の知恵』(毎日新聞社)という対談本を出したが、ちなみに私たちが学んだゼミの峯村光郎先生は、公共企業体等労働委員会、すなわち公労委の会長や、日本法哲学会の理事長を歴任した人だった。護憲の「憲法問題研究会」のメンバーで、著書には『法の実定性と正当性』などがある。