2017.3.27
男をドキッとさせる4日違いの姉さん、落合恵子
落合はまた、「男をドキッとさせる女」でもある。知り合って25年ほどになるが、その間、私は何度、彼女にドキリとさせられたかわからない。
評論家
2017.3.27
落合はまた、「男をドキッとさせる女」でもある。知り合って25年ほどになるが、その間、私は何度、彼女にドキリとさせられたかわからない。
2017.3.13
3月3日に行われた、豊洲市場問題に関する石原慎太郎の記者会見。石原が都知事時代の責任意識のなさばかりが際立つものだった。評論家の江藤淳が彼について「無意識過剰」と評したが、まさにその通りだった。
2017.2.27
熱烈なファンがいた落語家・立川談志は傲慢、毒舌家とうイメージで彩られている。だが、認める者には素直に頭を下げ、細やかな気づかいするひとでもあった。
2017.2.13
過激な表現でアベノミクスを批判する浜矩子同志社大学教授。その言葉のセンスは落語好きに由来しているらしい。学生たちとは朝まで酒を酌み交わし“朝シャン”して別れるという。
2017.1.30
米国の新大統領トランプはやはり引いてはいけないジョーカーだった。彼は黴菌(ばいきん)恐怖症で、批判や気に食わない意見は黴菌なので拒否。自己批判能力の欠如はあのヒトラーにも似ている。
2017.1.9
映画『二十四の瞳』『野菊の如き君なりき』で知られる名匠、木下恵介。木下は山田太一を年を取ってからの子供のようにかわいがった。一方で、“世界の小津”にズバリと意見するほどの度胸も持っていた。
2016.12.19
加藤登紀子は俳句もつくる。我流と言うがなかなかいい。獄中にあった伴侶・藤本俊夫との往復書簡は藤本の心模様が伝わってくる。そして彼女の歌は、ステージ上に立つ加藤に、難癖をつけたヤクザを泣かせた。
2016.12.5
政界の風見鶏とも形容された中曽根康弘元首相。改憲派の総大将と目される中曽根だが、平和憲法擁護の演説をぶったり、自民党の総裁選では、派閥の方針に反して一人対立候補に票を投じたこともあった。
2016.11.21
話題のベストセラー、『住友銀行秘史』(講談社)の著者・國重惇史。内部告発の手紙を書いたと言えば、たくましくて厳(いか)めしい男を想像するが、ほとんど無手勝流のあっけらかんである。
2016.11.7
今年、文化勲章を受章した作曲家の船村徹には、異色の弟子がいた。フランスのシャンソン歌手、ジョルジュ・ムスタキである。船村は演歌と型にはめられるの嫌い「どんな歌を書いているかといえば、人の情、人の縁をテーマに表現してるんだよ」と語っ…
2016.10.24
まもなく、「聖の青春」という映画が公開される。羽生善治とほぼ同じ年で、羽生の好敵手だった村山聖(さとし)の29年の生涯に迫った作品である。小さいころから、腎臓の病であるネフローゼ抱えた村山は、顔も洗わず歯も磨かず、爪を切るのも嫌がっ…
2016.10.10
今年93歳になる佐藤愛子の“怒り節”が健在だ。かつて大江健三郎がノーベル文学賞をもらった時のコメントにも驚いた。早朝に起こされた腹立ちもあって、「佐藤栄作でももらったものだから、めでたくも何ともない」と言い放った。面目躍如である。
2016.9.26
かつて総裁候補にも挙げられた自民党の加藤紘一が亡くなった。ハト派の大平に師事し、その強さに感服した加藤の死は、自民党からリベラルの灯が消えたことを象徴しているような気がしてならない。
2016.9.12
昨年夏、国会を取り巻いた安保法制反対デモの中に「アベ政治を許さない」と書かれた紙を掲げる人たちが目立ったが、あの字を書いたのは97歳の俳人・金子兜太(とうた)である。東大から日本銀行に入った金子は、断固として「エリート」(差別する者…
2016.8.29
“女三四郎”こと山口香は静かなたたずまいで、対談会場に現れた。歯に衣着せぬ物言いとは違った印象だった。だが、彼女は「発言しないことは罪なんです」と言い放った。
2016.8.15
“辛口評論家”という私のニックネームは山藤がつけたようなものである。『朝日新聞』に連載していた「佐高信の新・会社考」に山藤の描く私の似顔絵が載って、世の中に私のコワモテが印象づけられた。
2016.8.1
ユニークなパントマイマーだったマルセ太郎も、いま私が一番シャープなお笑い芸人だと思う松元ヒロも、テレビで見ることはほとんどない。彼らの笑いが権力への毒を含んでいるからである。永は自ら足を運んで、そうした笑いを発見してきた。
2016.7.18
自民党の公認を得ないまま、都知事選に出馬宣言した小池百合子。政治家としてのスタートは日本新党で、『朝日ジャーナル』の元編集長・伊藤正孝が繋いだ縁だった。その後いくつかの政党を渡り歩いた彼女の処世術には舌を巻く。
2016.7.4
水俣病と闘い続けた医師 原田正純が逝って4年が経つ。寿美子夫人を見染めた逸話には思わず吹きだす一方、原田の「遺言」は、現在のメディアの中立バンザイめいた風潮への痛烈な批判となっている。
2016.6.20
伝説のディレクターを通じて、小室等、井上陽水と知り合った。天が与えた美声の持ち主である陽水は、その「声」使うのは禁じ手で、得意技以外で女性にもてたい言うではないか。
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