シンポジウムはトランジション運動の説明や各地の活動事例の紹介、交流などを目的としたもので、今年で4回目。日本ではまだあまり知られておらず、主催者のNPO法人トランジション・ジャパンの吉田俊郎共同代表が参加者に改めて説明した。

「トランジション運動というのは、地域の人たちや地域資源とつながって、持続可能な地域社会を作っていこうというものです。石油資源や国・行政といった大きな組織などに過度に依存した社会から、地域に元々ある資源を最大限に活用する社会への移行です」

色々な人たちや地域資源をつなぐ
触媒のような働きを目指したい

 そして、こんな説明を続けた。

「トランジションは、社会の様々な変化に柔軟に対応できる力を高めていく実践的な活動です。こうありたいという願いを持ちながら、楽しみながら取り組んでいます。こうしなければいけないというものはありませんし、教科書もありません。色々な人たちや地域資源をつなぐ触媒のような働きもします」

 続いて共同代表の小山宮佳江さんが、トランジション活動を始める手順をざっと説明した。どこでも始められること。メンバーが3人集まればできること。そして、立ち上げを宣言するというものだった。

 シンポジウムでは続いて各地の活動事例が紹介された。4つのトランジション・タウンの担当者が1人ずつ、発表した。

「トランジション・タウン鎌倉」の鎌倉壱日無銭旅行、「トランジション・タウン浜松」のフォレストガーデン(暮らしの森づくり)、「トランジション世田谷 茶沢会」の地域を巻きこんだ市民発電と節電の取り組み、そして、「トランジション鈴鹿(アズワンコミュ二ティ鈴鹿)」の贈り合い経済と多種多様であった。