”異次元の円安”がいよいよ始まった、と藤巻氏
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──財政が実質的に破綻状態とは、にわかには信じない人もいます。

 日本の借金は14年6月末で1039兆円と巨額になっています。それに対して、税収入+税外収入は55兆円しかない。歳出を削って年10兆円ずつ返済しても100年かかる計算だ。返済するのは相当困難だ。それどころか、毎年40兆~50兆円もの財政赤字を垂れ流して借金を増やしているのだから、あきれたものです。

 これまで日本国債は国内金融機関が買い手となっていたが、いまや日銀以外は売り越しするようになり、外国人も買ってくれません。もはや日本国債の買い手は日銀だけです。もし巨額の日本国債を購入している日銀が市場から去れば、国債価格が暴落し、政府は資金繰り倒産するしかない。だから日銀は、異次元緩和を終了できません。

消費税アップ断念は
財政破綻の引き金に

──財政破綻が起こるとすれば、何がきっかけとなりそうですか。

 現状での「日銀の国債買い増し中止」は一気にジ・エンドを迎えるでしょうし、「国債買い増し継続決定」は何度も繰り返されるうちに円への信用がなくなり、ヘッジファンドが円売りを仕掛けてくる可能性があります。

 消費税率を10%に上げられなかった場合も危険です。「日本政府は税率を上げられる」ことが幻想だったと思われて、円が下落しかねません。当然、国債の入札で応札額が募集額に達しない「未達」が発生することも、引き金になり得るでしょう。