医療保険に加入する際は保険料が安く、自分に合った商品を選びたい。ダイヤモンドQ編集部独自の保険料ランキングを作成したので、参考にしていただきたい。

 保険料の値下がり傾向が続く医療保険。2014年5月にライフネット生命保険や損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険が商品改定に伴い、保険料を値下げしており、「値下げ競争」ともいえる状況が発生している。そこで今回は保険料比較システムを持つトータス・ウィンズの協力の下、医療保険の保険料ランキングを作成した。

 支払い方法は月々の保険料が安い終身払いとした。「医療技術の進歩に伴い、医療保険の内容もリニューアルされている。将来、医療保険を見直す可能性があるなら、終身払いが乗り換えやすい」(竹下氏)。一方、有期払い・60歳満了タイプは定年後の保険料負担がなくなるメリットがあり、「途中解約しない前提であれば、有期払いにして、将来の負担を減らすのも手」(同)だという。

◆終身医療保険の保険料ランキング(抜粋、詳細はダイヤモンドQに掲載)

順位 社名 商品名 40歳男性の保険料(円)
1 オリックス生命 医療保険新CURE 3900
2 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 医療保険(2004)B型(健康のお守り)手術Ⅰ型 4380
3 アフラック ちゃんと応える医療保険EVER/定額タイプ 4430

  保険料の安さが際立ち、40歳男女、50歳男女全ての部門で最安値をマークしたのは、2013年9月に発売されたオリックス生命保険の「医療保険 新CURE(キュア)」だ。

「手術給付金の対象が公的医療保険制度と連動し、約1000種類の手術を保障と大きく広がった。しかも、三大疾病や七大生活習慣病に対する保障も手厚くなっている」(横山氏)

 三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の場合は入院限度日数無制限。糖尿病や高血圧性疾患、肝硬変、慢性腎不全による入院の場合は入院限度日数が60日増える。

 一般的に入院日数は短期化が進んでいるが、統合失調症や脳血管疾患は入院が長引く傾向がある。一方、厚生労働省の調査によると、退院後約4分の1が再入院を余儀なくされている。

 医療保険は同一の病気、または退院から再入院までの期間が短い場合は「同一の入院」とカウントされ、2回目以降の入院には保険金が支払われない場合がある。そのため、入院限度日数60日だと心もとないと見なされてきた。

 しかし、長引く恐れのある七大生活習慣病での入院を重点的にケアできるのであれば、今回のランキングの前提条件である入院限度日数120日型より短い、60日型を選び、保険料を安く抑える手もある。