古い倉庫の風合いをそのまま残してリノベーションしている外装

 新潮社は1896年に創業した老舗出版社です。1904年創刊の文芸誌『新潮』、1956年創刊の『週刊新潮』を初めての出版社系週刊誌として発行し、成功させました。様々なジャンルの文庫本を発刊している新潮文庫も有名です。

 同社は神楽坂周辺の新宿区矢来町に、倉庫などを含めた多くの不動産を持っているので、将来を見据えた上で、資産の有効活用をし、新たな分野への取り組みを開始したわけです。それがサザビーリーグとのコラボにつながっていきました。

 一方のサザビーリーグは1972年設立。新潮社と比較すると若い会社ですが、40年以上にわたって日本のファッション業界を牽引してきた代表格の1つです。

 もともとは家具の輸入販売を目的に作られましたが、バッグの企画製造販売を始め、オリジナルブランド「SAZABY」がヒット。その後、カフェと雑貨を複合させたお店の先駆けである「Aftenoon Tea」を1981年にオープンさせています。

 更に、アクセサリーブランドやアパレルブランドを次々と開発し、ライフスタイルを発信する会社として名を馳せていきます。そして1995年にスターバックスコーヒージャパン社を設立(※2014年10月に全株式を米本社に売却)し、最近では、雑貨の「TIGER」を日本で展開するゼブラジャパンに出資するなど、新たなブランド開発を進めています。

 それぞれの業界で非常に力のある企業同士のコラボは、相性さえ良ければ大成功の可能性が高まります。しかし、あまりにもそれぞれの色が強すぎると反発が起きてしまい、なかなか良いコラボは生まれにくいという課題も含んでいます。

注:難=難易度 イ=インパクト。難易度とインパクトはともに最高4点
作成:船井総合研究所・岩崎剛幸
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 今回はお互いの企業が両社をリスペクトし、それぞれの長所を上手に組み合わせて役割を分けたことで、非常に良いコラボが実現しています。

 右はコラボの難易度とインパクトを表した図表です。

 la kaguの場合、出版社とアパレル企業のコラボですので異業種×異業態の組み合わせです。実はこのコラボパターンはインパクトが大きい反面、難易度が高いのですが、成功すると非常に注目され、その効果は絶大です。