信託報酬とは、ファンドの管理・運用などへの対価として徴収される手数料で、年率で決まっていて、日割りで運用資産から差し引かれるものだ。購入時にすぐに取られる販売手数料よりも目立ちにくいが、長期的に影響するコストであり、実は投資信託選びにおいて最大といってもいい重要ポイントだ。

 ちなみに、販売手数料も重要だが、そもそも販売手数料がかかるようなファンドを買うべきでないというのが、正しいアドバイスだ(金融機関やファイナンシャルプランナーは教えてくれないかもしれないが)。ベストテンのファンドは、ETF(上場型投資信託)に株式並み(ネット証券で売買するとごく安い)の手数料がかかる以外、すべて「ノーロード」と呼ばれる販売手数料ゼロのものだ。

 投資信託の販売手数料は、販売金融機関や取引の形態(金融機関の窓口か、ネット取引かなど)で異なることがしばしばあり、今や「一物一価」ではない。全く同じ投信を買っても、どこでどうやって買うかによって、手数料が2~3%かかったり、ゼロになったりすることがあるので、注意してほしい。

 あえて一言付け加えると、投資家は手数料を払って投資信託を買っている時点で、「情弱」(「じょうじゃく」。情報弱者の略称)だと言われても仕方がない。

「ローコスト+個性」で勝負!
目の肥えた投資家が選んだ第1位は?

 今年の第1位は、「ニッセイ外国株式インデックスファンド」だった。外国株式の株価指数(日本を除く主要先進国の株式)である「MSCIコクサイ」に連動することを目指す運用をする商品で、このカテゴリーで信託報酬が最も低い0.42%であることが高評価されたと、推察できる。

 外国株式を対象に同様の運用を行う商品は、今までに何本か他社からも出ており、すでに目の肥えた投資家がついている。8位の「SMTグローバル株式インデックス・オープン」は先進国株式、10位の「eMAXIS 新興国株式インデックス」は新興国株式を対象にした、すでに実績のあるインデックスファンドだが、今回ニッセイアセットマネジメント社のファンドは、信託報酬率を0.5%未満に設定して、いわば価格競争に一歩勝利して、大いに評価された。

 日本人が外国株式に投資する場合の、手軽で安価な(コストが)投資対象として、誰にでも勧めることができる商品だと言える。