ニッセイアセットマネジメント社のファンドでは、9位にランクインした「ニッセイ日経225インデックスファンド」も信託報酬が0.3%と、日本株に投資する公募の投資信託の中では最割安の手数料率のファンドだ。手数料は、投資家にとって確実な(リスクゼロの)マイナスリターンであり、手数料の引き下げこそ、運用会社が投資家に提供できる確実で誠意ある付加価値だ。

1位の受賞ファンドでありながら、
ニッセイ関係者はなぜ現れなかったか?

 1つ意外だったのは、「Fund of the Year 2014」の受賞ファンドでありながら、授賞式にニッセイアセットマネジメント社から誰も出席しなかったことだ。2位から5位の4社は、各社から社長や運用ないしマーケティングの担当者が来て、投資家の心に響く挨拶をしていただけに、優勝ファンドの担当者不在は異様だった。

 あるいは「ローコストに徹し、運用以外に無駄なことはしない!」というメッセージだったのかもしれないが、投信はコンシューマー向けの商品だし、投信ブロガーは投資家に少なからぬ影響力を持っているので、来る方が「ビジネス常識的には普通」だったのではないだろうか。

 誇り高きニッセイアセットマネジメント社と言えども、投資信託の販売会社に呼ばれたら誰か担当者が出向いて行きそうなものだと想像すると(一般的な想像に過ぎないが)、好意的な投資家顧客の集まりに誰も来ないというのは、かなり興ざめな対応だった。

 第2位は、バンガード・グループの「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(米国市場でのティッカーコードは「VT」)だった。同ファンドは昨年、一昨年の「Fund of the Year」受賞ファンドで、三連覇となるかが注目されたが、惜しくも2位だった。

 このファンドは、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」という大型・中型・小型全ての株式を含む全世界の株式(日本株の比率は現在8%弱)で構成される、株価指数に連動することを目指すファンドで、「ETF」と呼ばれる上場型の投資信託だ。日本の信託報酬にほぼ相当する経費率は、年率0.18%と極めて低い。ニューヨーク証券取引所に上場されていて、日本の投資家は証券会社を通じて米国株式と同様に売買することができる。