「神様が味方をする習慣」とは? 享年62歳でお亡くなりになった小林正観さんが、40年間の研究で、いちばん伝えたかった「ベスト・メッセージ」とは? 「人間関係」・「仕事」・「お金」・「子ども」「病気」・「運」・「イライラ」・「男女」など、全ての悩みが解決するヒントがここにあります。
お金は、「人の役に立つように使う」と、
4倍以上になって返ってくるらしい
お金が入ってきたときに、「じゃあ、クルマを買い換えよう」とか、「海外旅行に行こう」とか、「自分が物質的に満足するため」だけの観点でお金を使う人のところには、どうもお金は集まりにくいみたいです。
お金がいちばん嫌がる使われ方は、「ギャンブル」だそうです。
2つ目は、「贅沢・華美」。お金が入ったときに、生活が派手になることをお金は嫌います。
3つ目は、「貯め込まれること」です。お金自身は、「役に立ちたい」「喜ばれたい」といつも思っているようです。
水とお金は流さないと腐ります。だから、お金の流れを留まらせてはいけません。
「では、お金が貯まってから使いましょう」と言う人がいますが、順番が逆です。「先に、喜ばれることに使う」。
出すことによって、はじめてお金が入ってきて、流れがよくなるようです。
就職する、手に職をつける、独立起業する……など、社会は「お金の儲け方」を教えてくれますが、「お金の使い方」を教えてくれる人はいません。
「出入口」という言葉は、「出」が先です。たとえば、タクシーも、エレベーターも、電車も、バスも、お客さまが「降りる」ほうが先、「乗る」のがあとです。
それなのに、社会では、「どうやって手に入れるか」しか教えてくれません。宇宙の法則では、「出るほう」が先なので、「出」の勉強をしないかぎり、入るほうも滞るしくみになっているようです。
2500年前に、お釈迦(しゃか)さまが「托鉢(たくはつ)(修行僧が鉢を持って家々を回り、食べものやお金をもらう)」を思いつきました。そして、こう言ったそうです。
「明日から托鉢というものをやりたいと思う。托鉢では、『貧しい人々』の家を回りなさい」
弟子たちは驚いて、「どうして金持ちではなく、貧しい人々なのか」、その説明を求めると、お釈迦さまは、
「貧しい人々は、自分が貧しいと思い続けて、他人に施しをしてこなかった人たちです。他人に施(ほどこ)しをすることで救われるのだから、救いに行ってあげなさい。そのための托鉢です」
と、答えたといいます。
「自分に財力がないから、施しができない」と思っている人は、「施しをしてこなかった」がゆえに、財が入ってこなかったのでしょう。
先に、施しありきです。それは、金額の問題ではありません。気持ちの問題です。
1割でもいい。たとえば、ゆとりのない人が、1万円の1割(1000円)を人のために差し出す。この1000円は、神様からみると、「すばらしいもの」ではないでしょうか。
「自分が置かれている状況よりも、もっと困っている人がいるかもしれない。だから、少しでも役立ててほしい」
と思ってお金を使うと、それを見守っている神様は、どうやら「4倍以上」にして返してくれるみたいです。
お金が貯まったから出すのでも、普通の人よりも持っているから出すのでもなく、「自分の出せる金額を出す」ことから、はじまるようです。