「規則に従って求める」
というニュアンスの動詞require
このrequireもワンランク上の英語を身につけたいなら、ぜひ知っておきたい動詞の一つ。特にライティングで重要な単語です。たとえば、これまでneedやnecessaryを使って「この仕事には博士号が必要です(You need a Ph.D. for this job. / A Ph.D. is necessary for this job.)」と表現していたところを、requireに代えてA Ph.D. is required for this job. とするだけで、ずっと洗練された印象になります。ちなみに「求める」という意味で近いrequestは、ニュアンスとしてはrequireよりも弱い動詞。request=「控えめに失礼のないように、○○するように依頼する」、require=「規則で決められているので、○○するように強く要求する」といったニュアンスです。
練習問題
次の日本語を、requireを使った英語にしてみましょう。
1. 少なくとも5年の実務経験(practical experience)がないとこの仕事には応募できません。
2. 専門知識(professional expertise)よりも、コミュニケーションの技術のほうが求められています。
3. 上司に対して定期的に報告するよう求められています。
模範解答
1. 社員採用の応募項目にありそうな文章です。ルールや規則によって「○○することを求められている」という場合は、something is required to doの形を取ります。「すべての応募者(all applicants)」を文頭に置いてAll applicants are required to have at least five years of practical experience for this job. が正解。
2. 「コミュニケーションの技術」はcommunication skills。Communication skills are required rather than professional expertise. が正解。
3. 正解はYou are required to regularly report to your boss. です。
3/2(月)公開予定の次回は、丸暗記すればすぐ使えるのに、教養レベルの高い英語表現をご紹介します。例えば「let me ~」というところをある言い方に変えると、クライアントが同席している堅苦しい会議でも使えるフォーマルな表現になります。ご期待ください!