ゴルフを本格的に楽しむのであれば、会員制ゴルフクラブに入会するのも一つの選択肢だ。競技志向が強いコースや、交流が盛んで見識を広められるコースなど、多種多様なコースを、『ダイヤモンドQ』編集部が紹介しよう。

「本当にゴルフが好きな人が集まっており、会員も経営者やスポーツマン、芸能人などさまざま。ゴルフの見識が広められるのが楽しい」

 こう話すのは、千葉県にある成田ゴルフ倶楽部のクラブライフを満喫している前川昌之さん(49才)。都内で会計事務所を開業している前川さんは、ほぼ毎週コースを訪れており、時には会員同士で成田市街へ繰り出して飲んで、翌日プレーすることもある。

成田ゴルフ倶楽部は、クリスマス杯の後にジャズコンサートやサンタクロースが登場するパーティーを開催

 成田は、美しく整備されたコース、ラグジュアリー感あふれるクラブハウスを舞台に、ゴルフが趣味の人々が集って親睦と研さんを図るクラブを目指している。前川さんが力を入れているのがクラブ対抗戦に向けて技術を磨く「研修会」だ。現在は研修会の幹事を担当している。

「他のゴルフ場の研修会というと競技志向が強過ぎて入りにくいことがあります。成田は門戸を開放して、技術だけでなく、ゴルフのマナーや歴史などについて見識を広めたいというメンバーが集まっています」(前川さん)

 研修会は現在約40人と、会員数1100人からすればかなり数は多く、盛り上がっている。ただし、定期的に顔を合わせる研修会メンバー同士ばかりが仲良くなってもクラブライフの広がりは限定的と考え、「(会員なら誰でも参加できる)月例競技会にも積極的に参加するよう呼び掛けている」(同)という。こうした動きが実を結び、今年は女子研修会も発足。6人が登録した。

 その前川さん、実は仲のいい会員に誘われて米国シニアツアーのプロアマ戦に参加。プロゴルファーのトム・ワトソンと一緒にプレーした。会員同士の縁がこんなサプライズを生むことがある。