名門コースの会員になるにはお金を積みさえすればいいわけではない。入会書類審査、面接だけでなく、メンバー同伴プレーが必要なことすらある。『ダイヤモンドQ』編集部が、入会流れとノウハウを紹介しよう。
名門コースの会員になる最初の関門は、入会書類審査だ。
通常、加入できる年齢は明記されているが、職業については、明文化されていない。しかし、実際のところ、神奈川県内の某有名コースでは、1部上場企業の社員や役員でないと駄目、というのは業界では有名な話。一部の名門コースでは、「気風に合わない」などの理由で落とされることもある。コースによって状況は異なるので、既存会員か、会員権業者に確認するのがいいだろう。
また名門コースは、2人程度の既存会員の紹介が必要なケースが多い。会員数が少ないコースだとこれがネックになる。廉価なコースでは会員権業者が便宜的に紹介者になることが可能だが、名門コースになるほど、本当に親しい友人であることを証明する必要があるという。
次にハードルとなるのが入会面接だ。面接なんて入社試験以来という人にとっては、理事長や支配人などの圧迫面接で落とされるのでは・という不安が湧くかもしれない。
しかし実際のところ、「面接自体はそれほど心配する必要はない」と桜ゴルフの追崎昌宏・店頭営業部副部長は言う。
「新規メンバーの面接は、入社試験のような落とすための面接ではないので、心配する必要はありません。年齢や職業などの条件は、面接以前の入会書類審査の段階でチェックしているので、面接は形式的な場合がほとんどです。人と面談する際に考慮すべき一般的な常識さえ守っていれば大丈夫です」
とはいえ、面接で気を抜いていいわけではない。喫煙や足を組むなどといった常識的なマナー違反がNGなのはもちろん、埼玉県の某名門では、「髪をグレーに染めたらちょっと紫がかっていたらしく、染め直してこいと言われた」という例もある。