1枚の紙に三幕二構成のストーリーを描く、7つの実験!
フューチャーマッピング

 誰もがストーリーの力を活用できるように、発展を遂げたのが本書で紹介される「フューチャーマッピング」だ。「フューチャーマッピング」は、1枚の紙に三幕二構成のストーリーを描き、目標達成させるメソッド。特徴的なのは、未来の視点に立ち、ランダムな曲線を引くことにより、その曲線から思いもかけないストーリーが生まれること。そして、そのストーリーが自分の課題に対する行動シナリオを作りだすのだ。

 本書では、この「フューチャーマッピング」を7つの実験を通し、1枚のチャートを描くワーク形式で学べるようになっている。

実験1 誰かをハッピーにする未来を想像すると、何が起こる?
実験2 イメージから答えを連想すると、どうなる?
実験3 気軽に引いた1本の曲線が、何をもたらす?
実験4 無関係な物語から、課題達成への現実的なヒントを引き出せるか?
実験5 ワクワクする物語を創ると、課題達成への自信はどう変化する?
実験6 内面から溢れ出した物語は、現実的な行動を生み出す?
実験7 隠れた、あなたの才能を見いだせるか?

 教育業界に改革と流れを生んだ「カーン・アカデミー」の創始者サルマン・カーン氏も同じように述べている。カーン氏のMITの卒業生に向けたスピーチでは、50年後の未来へイメージ上で行き、その世界からどのようなことが起こったのか想像することの大切さを最後に伝えている。

 著者は、最後にインド建国の父・ガンディーの言葉「見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい」という言葉を引用しながら、思考による現実のコントロールを手放すことが、自分自身を飛躍させる、想像を超えた、あるべき未来が出現すると言っている。

 本書を読みながら「フューチャーマッピング」を1枚書き終えた時、「ストーリーの力」があなたの人生に訪れ、未来の行動シナリオが出現し、目標達成へ向けて一歩進んでいることだろう。