「社会の最大の関心事」を
知るための訓練

 では、新聞をどのように読めば、社会の流れを見極めることができるのでしょうか。その最良の方法は、新聞の1面トップ記事を毎日読むことです。新聞の1面トップ記事は、新聞社が読者に最も知らせたい重要な記事を選んでいます。ですから、自分に関心があろうがなかろうが、社会の最大の関心事であるはずです。

 それを毎日読んでいくことが大切なのです。新聞を読むときに、見出しを見ない人はいないと思いますが、結構多くの人は、見出しを見て、自分に関心の無い記事を読み飛ばしているのです。これは、経営者的な読み方ではありません。

 1面のトップ記事を読むということは、「社会の関心に自分の関心を合わせる訓練」なのです。例え興味のないテーマだったとしても、「これが社会の最大の関心事なんだ」と考えて、毎日しっかり目を通すのです。

 あくまでも「社会の関心事」に「自分の関心」を合わせていく「訓練」なのです。社会の関心やニーズをつかめる経営者やビジネスマンが成功するのは自明でしょう。厳しいことを言うようですが、皆さんの関心事に社会は関心を持ってくれないのです。自分の関心を社会の関心に合わせるのです。

 忙しい時は「リード文」だけでもかまいません。リード文とは、記事の最初に4、5行で内容をまとめた文章です。リード文のない1面トップ記事もありますが、その場合には、最初の数段落を読むといいでしょう。

 さらに、紙面の中の方にもリード文のある比較的大きな記事が毎日いくつかありますが、それは重要な記事ですから、それらの記事についても、それが、金融、国際、政治、あるいは企業の記事であっても、リード文だけでも読むようにしてください。そういう読み方を毎日している人と、そうでない人とでは、半年も経つと大きな差が出てくるのは明らかです。