「経歴を盛る」「人脈を自慢する」
巷にはびこる痛々しい「意識高い系」

 同番組のホームページでは、「意識高い系」の特徴を次のように紹介している。

・やたらと自分のプロフィールを「盛る」
・ソーシャルメディアで意識の高い発言を連発する
・人脈を必要以上に自慢する
・カタカナ大好き

 つまり、「自分のビジネススキル、経歴を自己演出し、ぱっと見、スゴイ人に見える人たち」なんだそうだ。

 ビジネスにおいて、「意識が高い」ことは結構なことだ。向上心がないよりずっとマシである。しかし、「(笑)」つきで揶揄される彼、彼女たちは発言や行動が身の丈に合っておらず、周囲からは「実力が伴っていないくせに」とめんどい人々扱いされる場合が多い。

 そのため、意識高い系の人は「痛々しい人」に見えてしまい、時に嘲笑の対象になってしまうのである。

 実際に、筆者の元に寄せられたエピソードを見てみよう。取材をしてみると、「意識高い系」への不満が出るは出るは……。

「教育係を任された新人が、なにかと『この仕事はどのように社会に役に立っているんですか?』と聞いてきた。社会貢献云々を言う前に、まずは仕事を覚えてもらいたいんだけど……」(30代/男性)

「『ツイッターで有名な○○さんを知っている』などと、やたら人脈を自慢する同僚。そんなに親しいなら、仕事の1つでも取ってこいよ」(20代/男性)

「『残業は非生産的。世界基準では、イノベーションを起こす会社は残業なんかしていない』と上司。定時に帰るのはいいんだけど、全然仕事が終わっていないから、結局部下の私たちが残業することになる。勘弁してほしい」(20代/女性)

 世界基準を語る前に、自分の仕事くらいきちんとやってほしいものだ。「イノベーション」というカタカナ語を使うのも、いかにも「意識高い系」らしい発言である。

 その他にも、名言をやたら引用したがる「意識高い系」もいるようだ。引用するのは、スティーブ・ジョブズ氏や孫正義氏といった、有名な経営者の名言が多い。