経営 X 人事

社員と組織の成長のために
ALL EYESで人を育てる

「人財開発カルテ」に入力することは
自分を見つめ直すこと

 人財開発カルテを完成するには、自分自身の入力と、その上長の入力が必要になります。

 原則として本人の意向は尊重しながらも、本人の成長につながる設定になっているか、業務との関連性が見出せるものであるかどうかを上長が確認します。

 人財開発カルテは大きく3つで構成されています。

1. 自分のいる場所と状態を確認する

 現在はどんな仕事をしていて、その仕事にどれくらいの期間取り組んでいるのか。また、自分の強みは何か。さらに、成長するためにはどんな課題があるのか、について入力をします。
 加えて上長は、本人の今の業務への関わりの長さや習熟程度を考慮し、次の経験をさせるべき時期とその内容を入力します。また、人と比較して優れているかどうかだけでなく、本人が最も能力を発揮し、活き活きとしている場面を思い出し、強みとなる取り組み方やスキルを記載します。本人が自覚しにくい、組織へ貢献している取り組みに対しても上長の目線で示唆を与えることが求められます。課題に対しては本人の課題感と上長の課題感をすりあわせることが「上長の期待と違う」というありがちな齟齬を最小限にするためにとても重要になります。

2. 少し先の未来を考える

 3年後、この会社で何を実現していたいか。どんな人、どんな存在になっていたいと思うか、を入力します。
 加えて上長は、経験学習の考え方のもと、本人が成長するためにストレッチした経験とは何かを十分考慮してできるだけ具体的に設定する必要があります。どんな環境で、どんな仲間と、どんな活躍をしていたいのか。世の中や会社の中にどんな変化や影響を与えているか。会社の中でどんな立場や役割を担っていたいのか、を具体的に描きます。

3. 未来の実現に必要な目の前の経験を考える

 3年後の在りたい姿に一歩近づくために、具体的にどんな経験を力にしていくか、を入力します。
 加えて上長は、直近の半年から1年間でどんな経験が必要かを記載します。重要なのが、直近の業務に対して、しっかりと意味づけを行い、将来の理想像につながるイメージを持てる経験の設定を行います。

 役職者の人財開発カルテには上記の3つに加えて「後任候補」を入力する欄があります。

 自身がそのポジションにしがみつくのではなく、より意識的に部下の育成を行っていくための後任候補者の指名機能です。

 自分の役職における「今すぐにでも担当可能な後任候補」と「2~3年後に担当可能と考えられる後任候補」をそれぞれ指名します。

 人財開発カルテの閲覧権限は基本的に入力した本人とその上長、人事担当者のみが閲覧可能なシステムとなっています。

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2002年地元の仙台にて菓子製造小売業を起業し、2005年ヤフー株式会社に入社と同時に28歳にして初の上京。
ヤフーオークション、ヤフーショッピングの企画・営業を経験後、2012年より組織開発・人財開発に携わる。
 


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