1on1ミーティングに
本当に価値はあるのか!?
2012年4月に社長を含む執行役員のほとんどが交代する新体制を発表して以降、Yahoo! JAPANでは実にさまざまな人事施策を行ってきました。
多くのサービス同様、数々の人事施策もわれわれにとってはチャレンジでした。
すべての人事制度の根幹にある思想は、社員一人一人の才能と情熱を解き放ち、成長できる機会を増やす「人財開発企業」になるということ。
すべての社員に無限の可能性がある。
一人一人が経験から学ぶことで、成長につなげていくことを願い、人財育成施策はそれを支援しています。
マスメディアに対して積極的に情報発信を行うようになった結果、新体制後の人事施策についてのお問い合わせを各企業の人事担当者様からいただくことが増えました。
その中でも際立って多くのご質問をいただくのが人財育成施策の「1on1(ワン・オン・ワン)ミーティング」です。
ご質問(というかご意見も)の内容は必ずしもポジティブなものではありません
「週に1回のミーティング!?それだけのリソースを投下する価値が本当にあるのか?」
「部下の愚痴のはけ口になりそうで、上司にとっては恐怖となりそう」
弊社が1on1ミーティングを導入した際にも、役職者を中心にまったく同様の質問が社内で沸き起こりました。
また、現在でも実際に上手に活かせていないケースもあります。
1on1ミーティング自体は上司と部下とのミーティングであり、やろうと思えばすぐにでも実施できるものです。
ところが安易に導入しても日頃の業務進捗報告や不満のはけ口になってしまうことも考えられます。
そこで、このコラムではYahoo! JAPANが実施している1on1ミーティングのコンセプトと仕組みに加え、現場目線での導入の障壁や、社員のリアルな反応をインタビューを交えてお伝えしていきたいと考えています。