ドコモは社長自らガラケーユーザー
メーカーの本音は「キャリア次第」

 実際、ガラホをいち早く発表したauはもちろん、今年夏モデルからのガラホ参入となったドコモも意欲的。なにしろ、加藤薫・ドコモ社長は自らが今もガラケーユーザーなのだ。

いち早くガラホを投入したシャープを筆頭に、メーカー側もフィーチャーフォン市場から足を洗うつもりは当面ない (写真提供:NTTドコモ)

 宮内謙社長が「ガラケーは最終的には必要ない」と発言して注目を集めたソフトバンクモバイルも「いずれはそんな日も来るだろう、というニュアンスで言っただけ。今後も年間1~2機種を出して行きます」と話す。

 メーカーはどうだろうか。現在、ガラケーを生産しているのはシャープと富士通、京セラ、パナソニック、NEC。パナソニックとNECは、競争が激しいスマホから撤退し、ガラケー専業となっている。

 シャープと富士通は既にガラホを発表、京セラも開発することを表明している。パナソニックも「いつからガラホを投入するといった具体的なことは決まっていませんが、フィーチャーフォン自体はこれからも出して行きます」(パナソニックモバイルコミュニケーションズの加宅田忠・フィーチャーフォン事業総括)と断言する。

 NECはガラケーから撤退と報じられたこともあったが、「ガラホを生産するかどうかは決めていませんが、現行機(ガラケー)に関してはキャリアさんの要望がある限り、前向きに続けて行きたいと考えています」と話す。部品の調達に関しても、キャリアから前もって欲しい台数を知らせてもらうなどの工夫をすれば可能だという。

 ガラケーユーザーの多くは、お気に入りのメーカー以外への“浮気”を嫌がる傾向がある。だから、どのメーカーもフィーチャーフォン市場から足を洗う気はないという事実は朗報だろう。キャリアがガラケーやガラホを出したいと思っている限りは、メーカーもそれについて行くことが予想される。そして、ユーザーが4割もいる市場をキャリアが無視することができるはずもないため、ユーザーは当面、安心してもいいと言える。