「イオンのスマホ」のブレイクで一気に広まった格安スマホと格安SIM。大手キャリアの半額以下で利用できる点が魅力だ。しかし、安かろう悪かろうでは不満もたまる。そこでオリコンのMVNOランキングで、格安スマホや格安SIM業者の満足度をチェックしてみよう。
そもそも格安スマホ、格安SIMって何?
電話会社の店舗に行けば、通話・通信プランを選ぶだけでスマホのセットまで店員がしてくれる。そんなサービスに慣れっこな日本人にとって、「格安スマホ」「格安SIM」という世界はイマイチ取っ付きにくい。しかし、消費税アップに円安、そして物価がじわじわと上がっている今、携帯電話料金を節約したいと考える人は少なくないだろう。
そもそも格安スマホとは、「格安SIMとスマホ端末」のセット販売を指す言葉だ。格安SIMとは、大手通信キャリア(NTTドコモ、ソフトバンク、au)ではない通信業者(MVNOと呼ばれる)が提供するSIMカードのこと。彼らは大手通信キャリアから通信回線を借りて、大手よりも安い通信サービスを提供しているのだ。
大手キャリアならスマホを買うときにSIMカードも自動的についてくるが、格安SIMのユーザーは、別途スマホ端末を買わなければならない。また、店舗もないからインターネット上で買わなければならず、セッティングも顧客が自分でしなくてはならないから、これまでは限られたリテラシーの高いユーザー層が利用していた。そこへイオンが店頭で格安SIMとスマホ端末のセット販売を始めたことで、「格安スマホ」という新しい商品ジャンルが確立されたというわけだ。
通信料は大手スマホの半額以下。これまでのユーザーたちは、どの業者を評価しているのか、オリコンが実施したMVNOランキングを見てみよう。(画像は総合満足度。そのほかのランキングは「MVNOランキング」のページを参照)。
ランキング1位はOCNモバイルONE(NTTコミュニケーションズ)。人気の秘密は、1日70MBまでの使用なら150mbpsの速度(大手のスマホと変わらない速さ)で利用できて通信料は月額972円という、いわば激安の「日割りプラン」を持っている点が評価された。
前述のプランの場合、1日70MBを超えてしまったら使えなくなるということはなく、200mbpsにスピードダウンして使うことができる。そのため、待ち受け時には200mbpsで“節約”、ネットをさくさく楽しみたいときにはアプリやOCNのページから速度をアップできる「ターボ機能」を持っている。