気の合う医師と二人三脚
自分の心身を改めて実感

 モダン・カンポウの実践過程は、気の合う医師と二人三脚で自分の身体を探訪するようなものだ。

 実証の薬が飲めなくなり、いつの間にかに貯め込んでいた疲労やストレスに気づいたり、普段は虚証の人が、インフルエンザにかかると俄然、実証に変化するなど、心身のダイナミズムを実感できる。

 特に中高年以降の身体の変化はわかりやすい。若いころは実証バリバリで働いていた人も、加齢とともに体力や新陳代謝が落ち虚証寄りの体質に変わって行く。たとえ男性でも、若い頃には全く必要なかった冷えを改善するカンポウが効くようになるのはこのためだ。

 漢方薬局や市販の漢方薬で試しても良いが、カンポウも漫然と使っていては思わぬ副作用が生じる可能性がある。いざという時に西洋薬も使える水先案内人がいた方が何かと安心だろう。せっかく保険が使えるのだから。

「よく、いつまで飲んだらいいですか?と聞かれますが、服用間隔が次第に空いて、1日3包から1、2包になり、飲み忘れるようなら良くなったと思っていいでしょう」。

 検査値の数値異常で規定される疾患名から外れた不調は、患者自身のなかにのみ、回答がある。医師や検査値に「正常です」と教えられるのではなく、本人が楽になったと感じて初めて、治ったといえるのだ。 

 モダン・カンポウは、忙しさにまぎれてなおざりにしてきた心身の有り様を見直す良いきっかけになる。

 なお、『ダイヤモンドQ』7月号では、風邪以外にも様々な病気やお悩みに対する漢方のフローチャートや記事を掲載しているので、参考にしてほしい。