都市の保育園だが
自然や地域との触れ合いを模索

 “自然とのふれあい”にも工夫を凝らす。グローバルキッズは最近、都内の保育所で最新テクノロジーを使用した知育ゲーム「Bugs Hunter」を開催した。

最新テクノロジーを使用した知育ゲーム「Bugs Hunter」

 デジタルサイネージを利用した教育システムで、室内で虫捕りを体験するイベントだ。

 モニターの前に立った子どもが、QRコード付きの虫捕り網で虫をキャッチ。捕まえた虫は、保護者が所有するスマートフォンアプリ内の虫かごに送られ、アプリに備わっている虫辞典で、生体の特徴や生息地を調べることができる。 

 この開発を担当した株式会社マイクロアドによれば「都内にいながら田舎の経験を」という願いが込められているそうだ。

 近くに自然の野山があるのなら、そこで遊ぶのに越したことはない。けれど、自然とふれあうことが難しい都市部では、こうした体験によって、子どもたちが自然界に関心を抱くきっかけになるかもしれない。親子間のコミュニケーションにもつながるだろう。都会のビル内という制約にとらわれず、子どもたちに豊かな体験を提供しようとする取り組みからは、教育者たちの熱意も伝わってくる。

 室内に充実した遊具や設備を備えているからといって、子どもの活動の幅を室内に限っているわけでもない。グローバルキッズの運営する園のなかには、野菜の収穫体験や介護施設への訪問などを実施。多様性のある保育を目指し、地域のコミュニティとの関わりを通して、環境やひとに対する思いやりのあるひとの育成に力を入れる。

「グローバルキッズ」の名前は、「ここで育つ子どもたちの、未来の姿を社名に込めよう」(グローバルキッズ代表取締役 中正 雄一氏)という想いから生まれたもの。世界のどこにいても、感謝の気持ちを忘れずに、誰からも愛され尊敬されるひとになってほしい、という願いがある。都会のビル内にありながらも、子どもたちの創造する未来のために工夫を凝らす同社の展開に今後も注目したい。

(早川すみれ & 岡徳之/Noriyuki Oka & 5時から作家塾(R)