恋愛と同じように、ビジネスにおいても、相手を追えば追うほど逃げていきます。そうであるならば、自分が「追われる人」になればいい、つまり、相手から「気にかけられる人」、相手にとって「気になる人」になればいいということです。とてもシンプルな発想ですよね。

 このように意識を変えてみるだけで、明日からの行動が変わってくるでしょう。自分が魅力的な人になっていくと、自然と周りに人の輪ができるようになります。自分から無理に関係を築こうとする必要がなくなっていくのです。

一流の人たちが人脈をつくる
とっておきの場所はどこか

 最後に、よく皆さんから受ける2つの質問について、お答えしたいと思います。

 その質問とは、「一流の人たちは、どんなところで人脈づくりをおこなっているのですか?」と「一流の人たちといい関係を保つためには、どんなことを意識すればいいですか?」というものです。

 人脈づくりの「場」に、秘書として同行する機会が何度もありましたが、ひとつ例に挙げるとすると、東京アメリカンクラブのような会員制のクラブです。複数の推薦人、多額の入会金が必要のため、誰もが入会できるわけではありませんが、それゆえ、その「場」にいる人たちは、「審査された人」であり、初対面でも信頼関係をつくりやすいのです。

 ランチをとっている時に、隣のテーブルに座っていた人と会話が進み、数ヵ月後に、その人が入社するといったケースもありました。その他にも、その世界でしか行われないやりとり色々とみてきましたが、その根底にあるのは「お互いを応援しあう」という姿勢でした。お互い応援しあえる仲になれるのかどうか、一流の人たちは、自分の人生やライフキャリアに関与する人脈の質やレベルに細心の注意を払っています。

 外国人エグゼクティブが、よく秘書の私にもらしていた言葉があります。

「なぜ、日本人は、仕事を通じて社会貢献しようという気持ちが薄いんだ。仕事のための仕事ではなく、社会を良くするために仕事をするという気持ちを強くもたないかぎり、グローバルでは通用しないよ」

 表現は違えども、このような辛辣な言葉を投げかけたのは、一人だけではありませんでした。

 一人ひとりが才能を活かし、協力しあいながら、社会に貢献していく。

 社会をより良くするために力を合わせ、コラボレーションを通じて、何かのアウトプットを創出したいと一流の人たちは思っているのです。