自分の仕事は終わった。でも残業している上司より先に帰るのは気が引ける…。こんな時、あなたならどうする? いまさら聞けないカイシャのあんなことやこんなこと。“楽天的キャリアナビゲーター”前川タカオがズバリお答えします!

A1:君は割り振られた仕事が
終わっただけなんだよ

 ナルホドなぁ、キミが今日やらないといけない仕事は終わってるのに、上司が退社するのを待たないといけないのかぁ。しかも、なんとなく帰りづらい雰囲気とかじゃなく、キミだけ帰るのはダメと言われたりしたら、理不尽だなぁ。納得いかずにモンモンとしているキミの様子が目に浮かぶなぁ。

 確かにキミの言ってることは、キミの視点では筋が通ってる。けだし正論だ。上司や先輩に対して「私の担当している仕事は終了していますから、今日はお先に失礼します」って、堂々と言えばいいと思う。

 ただし、以下の2つのポイントに注意を払ったうえで、問題なさそうであれば、だよ。

 ひとつ目は、まだ仕事を学んでいる最中のキミにとって、遅くまで仕事している上司の姿から学ぶことはもう無いのか吟味したのかどうか。確かにキミが担当している業務は終了したかもしれない。でも、担当している仕事さえやっていれば、キミはスキルが身について着実に成長するのだろうか?

 チャンスがあれば、できるだけ上司や先輩の仕事ぶりから、学んだほうがよくはないだろうか。上司や先輩が、定時を超えて遅くまで仕事しているからには、何かしらやるべき仕事が残っているからだと思う。キミ自身の成長のために、できるだけ目を凝らして、上司や先輩を観察してみてはどうだろう?

 その仕事ぶりから、定時までの仕事ぶりでは見えてこなかった意外な仕事の本質が見えてきたりするかもしれない。それでも、ちゃんと観察した結果、なんとなくダラダラ居残っているだけの様子なら、さっさと見切りをつけて帰るのもありだ。ただ、若手社員のうちは、学べることが多いとは思う。