給料が不満だから転職したい。世の中お金がすべてじゃないけど、たしかにそういう転職もアリだと思う。だけど職種ごとの給料相場を見定めてからでも遅くはないんじゃないかな? いまさら聞けないカイシャのあんなことやこんなこと。“楽天的キャリアナビゲーター” 前川タカオがズバリお答えします!
A20:動くなら、給料相場を知ってからにしよう。
そっか、給料が不満なのか。お金がすべてじゃないけど、やっぱりお金がないと生きていけないもんなぁ。
それに仕事に見合った報酬をもらっている実感も大事だしね。学生時代のバイトなら額面どおりもらえたけど、今は雇用保険、住民税、所得税なんかも控除されて手取りは減るしね。
僕がかつて編集長を務めていたリクナビCAFEの調査でも、転職を考える理由のうち「報酬・労働条件に不満があるから」が38.0%もいるんだ。リクナビNEXTの退職理由調査でも「給料が不満足」は、タテマエとしては第5位なんだけど、ホンネでは第2位!! 給料に関する不満はやっぱり転職の動機になってるんだ。
働いて食っていくからには、いくら稼げるかを重視して転職するのも当然アリだと思う。ただ今が不満だから、せっかく苦労して入った会社を丸腰で退職してしまうのはちょっと尚早すぎる。少なくとも、今の給料が妥当かどうか相場観を持って、見定めてからでも遅くないんじゃないかな。
給料の相場観を持つ方法のひとつ目は、業界や職種の給料相場を調べてみること。初任給データや年収相場を公表している会社は多いしね。ちなみに、リクナビCAFEのWEBサイトでも「給与レーダー」というコンテンツを無料で提供してる。年収、年齢、職種などから相場がわかるから試してみるといい。
これを調べていくと、実はキミの働く業界や職種の給料相場からすると、もっと高い給料を稼ぐのが難しいことがわかったりする。高い給料を稼ぐことはカンタンじゃないんだ。今のキミの給料が相場と比べて極端に低くない限り、同じ業種や職種で転職して給料を上げることは相当難しい。