当然ですが、家庭の年収が増えると、自然環境や知的環境のいいところに住めて、質のいい家に住め、いいものを食べられます。
健康で快適な生活が出くるので、子どもの脳がよく働くようになるのでしょう。
ただ、これは、誰もが常識的に理解している「家庭の社会経済関係と子どもの能力との関係」が科学的に裏づけられたというだけではありません。
注目すべきは、「指数関数的に増える関係である」という点です。
貧乏な人が育てても、子どもの脳は大きくなり、能力も高くなりますが、個人差がかなりあり、ばらつきがありますので、脳があまり大きくならない子ども、能力の低い子どもも出てきます。
今回の話の教訓は、「赤ちゃん教育」や子育てをうまくするためには、ある程度のお金も稼がなければならないということです。
これからの「フリーエージェント社会」を見据えると、個々人が能力を磨き、会社だけの固定の収入以外に稼ぎ口を見つけて確定申告するくらいにならないと、と思います。
今年の4月から「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置」がされるようになりましたが、不十分極まりないものです。
子育て世代を支援する国レベルの制度ができてほしいと思います。