経営 X 人事

なぜソフトバンクの講師選定は
「伝える技術」より業務経験を重視するのか?

講師認定後にインストラクション
スキルを学ぶワケとは

 私たちが講師を採用する段階では、いわゆる、講師としての「インストラクションスキル:伝える技術」よりも業務での経験やノウハウを重要視しています。

 インストラクションスキルは、認定後にトレーニングすれば、ある程度スキルを身につけることができるからです。業務での経験やノウハウはそういうわけにはいきません。

 ICI制度の立ち上げ当初は、実は、インストラクションスキルを重視していました。講師である以上、伝えるスキルは大切だと思ったからです。

 しかし、そこに少しこだわり過ぎたこともあり、応募者数に対して合格者をあまり多く出せなかった一因でもありました。

 立ち上げ期の1年間、実際に運営してみてわかったことは、研修コンテンツのデザインをしっかり整えれば、インストラクションスキルが少々荒くても乗り越えられるということでした。

 そして、講師として何より大事なのは、自身が担当する研修テーマに関してどれだけの経験やノウハウを持ち、それらを伝えたいという強い「想い」があるかどうか、ということに改めて気づかされました。

 そういうわけで、インストラクションスキルは、認定後にしっかりと育成していくことにしたわけです。

 では、認定後のインストラクションのトレーニングはどのように行っているのでしょうか?

 次回は、トレーニングについて述べることにしましょう。

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島村公俊

ソフトバンク株式会社人事本部人材開発部 ソフトバンクユニバーシティ立ち上げ時の研修内製化に従事。現在、社内認定講師(ICI)制度の企画、運営に携わり、100名を超える社内講師陣の育成も担当する。 2013年アジア初のPike's Peak Award、 2014年HRチャレンジ大賞人材育成部門優秀賞を受賞。 外部講演では、研修開発ラボ、慶應丸の内シティキャンパス、HRサミット、HRカンファレンス、東京都教育庁、早稲田大学など多数実施。最近は、教職員向け、大学生、高校生向けの講演会、ワークショップも実施している。社内外含め、累計登壇回数800回以上、受講者数1万8千人以上の登壇実績。

 


ソフトバンク流「研修内製化」の真実

企業の人事部門では今、「研修の内製化」がひとつのキーワードになっている。どちらかといえばそれは、教育コストの削減という経営の要請が発火点になっているが、一方では内製化をポジティブにとらえ、成果を上げている企業もある。5年ほど前から研修の内製化に取り組み、現在では100名を超える社内講師を抱えるソフトバンクは、その代表的な企業と言える。内製化を成功に導き、成果を上げる秘訣について、ソフトバンク人材開発部の島村公俊氏に語ってもらった。

「ソフトバンク流「研修内製化」の真実」

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