パナソニックという大きなブランドで、顧客がわくわくするような価値、エモーショナルな価値を提供できるは、やはりBtoCになる。我々のBtoCの価値があるから、パナソニックとBtoBで組みたいという顧客がほとんどだ。車の顧客はすべてそう。

 我々の家電で培ってきた技術、顧客に対する接し方、これを一番欲しがる。二番目に欲しがるのがテクノロジーで、それはバッテリーであったり、AIDASと呼ばれる自動運転のセンシング技術であったりするわけだ。

 従って、コンシューマーの事業がBtoBに生きるように事業を進めており、今回のIFAでも思い切って、展示をBtoCに振った。

戦略投資は前倒しで 

──自動車関係の事業についての動向は。

 車関係の事業で、納入が本格的に始まるのは、17、18、19年だ。17年以降は欧州で順調に伸びていくのは間違いない。その伸びがパナソニック全体の成長をけん引する。

 車の中で、欧州のカーメーカーはかなり金額ベースで大きなビジネスをしているので、そこにきっちり入っていく。昨年出資したスペインのフィコサにも月曜日(8月31日)に訪れて、経営陣と製品戦略などいろいろな話をしてきた。我々とは補完関係にあり、彼らも新しいテクノロジーを必要とする分野で事業を伸ばす計画なので、非常に良い組み合わせができた。

 ほかにも大きな伸びしろがある。車の先端技術は欧州から来ることもあるので、その意味では欧州向けのカービジネスの意味合いは高まる。

 これまで、南欧系のカーメーカーには販路がなかった。ただ、クライスラーがフィアットと連携し、日産がルノーと共同調達になっており、従来やってきた事業を継続、発展させるには南欧系の自動車部品メーカーとのパートナーシップが重要になる。

 フィコサはエレクトロニクス系の技術を持っている。部分的には評価できるが、総合的にはパナソニックの方が技術の広さ、深さがある。その組み合わせで製品に仕上げていくときに、どちらが表に立つのか。フィコサが表に立つほうがよければそうだし、我々が表に立つのがよければそうする。

 ただ制約としては資本関係が49%なので、事業がコンペティターになっている部分もある。このへんは注意深く、情報の管理を含めて気を付けたい。

──中国市場の変化が、事業に及ぼす影響はあるか。