子どもに話しかけるコツ

 また、運動における成功談や失敗談も、“理解できる・できない”は度外視してどんどん語りかけてください。

 男の子は父親の見えない部分にも興味を持つので、二足歩行ができるころから意識して話しかけてください。

 たとえば、

「パパは、野球よりサッカーが好きだったから、サッカーをやったんだよ。サッカーは、試合中、ずっと走っていなければいけないから、すごく大変だけど、サッカーが大好きだったから、苦しくてもがんばって走り続けたんだよ」

 とか、

「パパは、学生時代、水泳の選手だったんだよ。泳ぐことが好きだったし、誰よりも速く泳げるようになって、オリンピック選手になりたかったんだ。だから、毎日プールで長い距離を泳いで練習したけど、速く泳げる人が全国から集まった大会で、パパより速い人がいたから、オリンピックには行けなかったんだよ。でも、そのとき、いっぱい練習して体を鍛えたから、いまも丈夫で元気なんだよ」

 といったように、聞いている子どもが前向きな気持ちになって、
「じゃ、ぼくもがんばる!」
 と言うようになれば、しめたものです。

 そうすれば、親子でスポーツをすることが習慣になり、子どもの体も丈夫になってくるでしょう。

“健全なる精神は、健全なる身体に宿る”のです。