あるものを選択するなら、他のものを犠牲にしなければならなくなります。これを「トレード・オフ」といいます。私たちは何かを選ぶとき、同時に何かを犠牲にしながら、満足感が最大化するように行動しているのです。

ビール何杯がお得?

 さて、ビールはお好きですか。1杯500円のビールが400円に値下がりしたら、もっと飲みたくなりませんか。価格が下がると需要は増えます。1杯600円に値上がりすれば、少ない量にとどめておこうと思いませんか。

 需要曲線は、幾らだったら、どれだけ買うかを表しています。価格が上がると需要が減るので、曲線は右肩下がりです。

 同じ価格でも、例えば所得が増えたり、他社品より魅力が増すと、需要が増えます。嗜好が変わって飽きると、同じ価格でも需要は減ります。

 需要曲線と供給曲線が交わるグラフは、中学や高校の社会科の授業で目にしているかもしれません。ただそのロジックは忘れた、あるいは習った記憶がないという方が多いのではないでしょうか。経済学に対する食わず嫌いの元凶はここにあるのかもしれません。