デジタルとアナログを
掛け合わせて情報を管理する
陰山 情報を管理するとき、僕はデジタルとアナログを上手に掛け合わせるといいと思っています。以前友人に、「闇雲に子どもの写真を撮るのではなく、心をフィルムにして焼き付けることが大事なんだ」って言われて、言葉通りに撮影を控えていた時期があったのです。
和田 「瞳のシャッターを切る」なんて話をするタイプの人ですね。
陰山 それそれ(笑)。でもね、人は忘れます。やっぱり写真で残しておくことは大事なのですよ。繰り返しアルバムを見て徹底反復すれば忘れないのですよね。
和田 映像があれば、そのときの雰囲気や会話までリマインドできます。
陰山 そう。過去の記憶というのはいい加減ですから。写真をデータで残しておけば日付は残るしGPS機能で位置情報を残すことも可能です。記録として大変優れているし、これは手書きの手帳にはないメリットですよね。
和田 おっしゃる通りです。
陰山 僕は、家族の記録をどう残していくかの大転換期がきていると思っているのです。和田さんは、撮りためた写真をどうやって見ますか?
和田 ええと、パソコンですかね?
京都府生まれ。作家、営業コンサルタント。人材育成会社「和田裕美事務所」代表。小学生のときから通知表に「もっと積極的にお友だちとお話ししましょう」と書かれ続けたほど引っ込み思案な性格にもかかわらず、上京後は外資系企業の営業職に就く。つらく厳しい下積み時代が続いたが、独自の「ファン作り」営業スタイルを構築、プレゼンしたお客様の98%から契約をもらうまでになる。執筆活動の他、営業・コミュニケーション・モチベーションアップのための講演、セミナーを国内外で展開している。女性ビジネス書の先駆けとして大きな反響を呼んだ『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』(ダイヤモンド社)ほか『人生を好転させる「新・陽転思考」』(ポプラ社)、『和田裕美の人に好かれる話し方』(大和書房)など著書多数。最新著作は『成約率98%の秘訣』(かんき出版)。
陰山 ですよね。あとスマホとかね。僕はテレビで見ます。
和田 テレビにつないで大きくして見ると面白いですよね。大画面で、家族で見るのですか?
陰山 そうそう、好きなこと言ってワイワイできますから(笑)。大画面で見るとタブレットなら見えない“あら”が見えてくるわけですよ。色がキレイに出ない、ぼける、粗くギザギザになる……とか。カメラよりもレンズの実力がもろ出ちゃうのですよ。とりわけ最近の良いレンズは実際よりもキレイに見えます。
和田 はあ、段々と話がマニアックになってきました(笑)。
陰山 少し話がそれましたが、人の一生はハードディスクで全て残せるということ。記録として残すと、思い出にふけるのもいいし、データとしても使えるわけですよね。カメラやビデオカメラをどのように使い、それをどう残していくのか。
和田 大切なことかもしれませんね。