株式と債券の役割を考える

 このようにDCの運用においては、株式と債券を中心に考えることが基本となります。決して預貯金はDCにおいて主役にならない点は大事なポイントです。では次に、コアとなる株式と債券の資産運用における役割を考えてみましょう。株式は資産成長の原動力、いわばエンジンのような位置づけであり、債券は安定装置、いわばスタビライザーのような役割になります。機関投資家が実践しているような高度な運用を求めるならば、これに「インフレ対応」という役割で、REITや商品先物、インフレ連動債などが入る場合がありますが、個人投資家の場合、まずは株式と債券の中でしっかりとしたポートフォリオを構築することが次のステップになります。その際、常にこの役割に基づいて考えていくことが重要になります。例えば、「為替ヘッジなしの海外債券」という商品がラインナップにある場合、海外の国債は確かに安全性が高いかもしれませんが、為替リスクがあってもそう言えるのだろうか? もしくは「ハイイールド債券」は、確かに債券に分類されるけど、信用力の低い企業の債券だから倒産リスクが高く、安全とは言えないのではないか? といった感じで、その役割に合っているかどうかを常に考えていくことが大事になります。

 次回は、資産配分決定の次のステップ、つまり株式と債券の中での分散投資の方法について、詳細に説明します。

今回の川柳
何事も 真似ることから 始めよう!

※本記事中の発言は筆者の個人的な見解であり、筆者が所属するアライアンス・バーンスタイン株式会社の見解ではありません。