安全運用商品ベスト3
最もリスクが小さいのは…

 それでは、どうしたらいいだろうか。安全第一でお金を運用したい個人にとっての、現時点での、運用対象ベスト3を挙げよう。

(1)個人向け国債・変動金利10年満期型

(2)銀行の普通預金(ただし1人、1行、1000万円以下)

(3)MRF(マネー・リザーブ・ファンド)

 変動金利10年満期型の個人向け国債の主な特徴は、1.半年単位の変動金利(10年国債流通利回りの66%がめど)、2.直近2回分の利払い(税引き後の金額でよくなった)をペナルティとして払えば、いつでも元本で償還可能(すなわち購入1年目以降、元本割れしない)、の2点だ。

 将来、長期金利が急上昇するような局面(いわゆる「国債暴落」である)が訪れても元本割れしないし、利回りはそこそこの水準で追随する。

 こうした局面では、前述のように破綻する銀行が出る可能性があるが、金利負担上昇で国家財政の資金繰りが苦しくなるのはその後であり、「国債」でもあるから、銀行の預金よりは明らかに信用リスクが小さい。

 特に、リスクを全く取りたくない人が、1000万円以上のお金を、しばらく動かす予定がない場合、個人向け国債の変動金利10年満期型は、圧倒的な第一選択肢だ。筆者が、北海道に住む母親(80歳)に勧めている「お金の安全な置き場所」もこれだ。

 銀行、証券会社、郵便局(ゆうちょ銀行)のいずれの店頭でも買えるし、当初3ヵ月に1度だった募集は、現在毎月になった。

 10月5日の新聞に載っている広告を見ると、10月の金利は0.22%(税引き前)に決定したという(募集期間は10月5日~30日)。同日のあるメガバンクのスーパー定期の10年物(!)で300万円超の場合でも、利率が0.12%であることを思うと、相対的に魅力的な利回りだ。