社長就任から1年4カ月を迎えた浜川一郎氏。足元の状況に加え、最近、力を入れているデビットカードや、プリペイドカードの状況について聞いた。
──足元の状況はいかがですか。
この夏場は、ベースとなる国内消費にいまひとつ力強さがありませんでした。その一方で、海外からの訪日客(インバウンド)が急速に増えるに伴い、外国人の方の消費が伸びています。
それもあって、今年7月に「地方創生支援室」をつくりました。国としても地方創生を掲げていますし、各地の地域金融機関の支援を行うための組織です。ポイントは大きく二つあります。
一つは、先のインバウンドに関連してですが、中国や韓国、台湾を中心にジェーシービーの海外会員が2000万人超いますので、その方々と、日本の各地域を結び付けるためのパイプづくりです。併せて、外国人の方々を迎える際の準備として、免税に対応した決済端末も作っています。
次に、国内消費を活性化するという点です。地域で消費してもらうための「エリアカード」を地域金融機関と組んで発行し、地元の百貨店などで使ってもらっています。実際に、エリアカードを発行した地域での消費は増えており、地域でお金が循環するような仕組みとなっています。
──最近、前払い式のプリペイドカードや、即時決済のデビットカードにも力を入れています。