カーコンビニ倶楽部やガリバーも参戦!
中古車のCtoC市場が続々登場

 2014年4月から消費税が8%になり、ちょっとした買い物でも税額の負担感が身に沁みることが多くなった。そうした世情から拡大しているのがCtoCマーケットだ。個人間売買なら消費税はかからないため、ネットオークションやフリマ(フリーマーケット)アプリで買い物をする人が増えているのだ。また、恩恵は高額商品ほど大きいため、中古住宅の個人間売買を仲介するサービスも出てきているという。

消費税がゼロ!ガリバーも参入した中古車CtoC売買ビジネス大手業者が仲介することで、品質やアフターケアなどの心配が軽減される。オークションにはない安心感だ

 高額商品といえば、自動車もかなり大きな買い物だ。しかし中古車となると、「知らない人からネットで買うのはちょっと……」と二の足を踏む人が多かった。中古車は購入後しばらくしてから不具合が見つかる場合もあって、アフターケアがどうしても気になるからだ。

 しかし、そんな状況も変わりつつある。オールアバウトとカーコンビニ倶楽部が共同で設立した「カーコン・マーケット」が14年9月に登場し、全国200(現在では800)のカーコンビニ倶楽部加盟店を窓口に、店頭での中古車購入と同等の感覚で個人間売買ができるようになった。直接取引を渋る男性に女性コメディアン渡辺直美が「美しい直(ちょく)と書いて『直美』の車よ」と売り込むテレビCMをご記憶の方もおられるだろう。

 ネットオークションなどでの個人間取引との違いは、出品車すべてに12ヵ月点検相当の検査を加盟店で実施し、エンジン、ミッションを対象に1年間のメンテナンス保証をつけていることだ。さらに取扱対象の車両も、修理歴がなく、年式10年未満・走行距離10万km未満(国産車の場合。輸入車は5年/5万km未満)のものに絞ることで、品質トラブルの芽を事前に摘んでいる。おかげで、実車の下見ができないネット販売でありながら、買い手が安心してクルマを選ぶことができる。

 中古車販売大手のガリバーインターナショナルも今年9月、「クルマジロ」というサービスを開始し、この業態に算入した。ビジネスモデルは「カーコン・マーケット」と同様で、個人間取引に実店舗を介在させることで安全性を高めるというものだ。

 ガリバーは年間のグループ総買取り台数20万台、販売実績・買取実績ナンバー1(15年3月現在)の、中古車業界トップランナーだ。全国約480店の店舗ネットワークを生かし、現状で300店以上を「クルマジロ」の出品や納車の窓口として利用することができる。