大阪タワマンの4分の3は
中古騰落率がマイナスに

 今回は、30階建て以上の61物件について、中古騰落率を算出している。その中で、分譲時よりも中古価格が割高(プラス)になっている物件が、地図のように14物件あった(数字は中古騰落率の大きい順位を示す)。

(1)ブランズタワー南堀江(+33.5%)
(2)グランフロント大阪オーナーズタワー(+31.9%)
(3)堂島ザ・レジデンス マークタワー(+24.3%)
(4)ジオタワー天六(+23.4%)
(5)パークタワー梅田(+11.3%)
(6)クレヴィアタワー中之島(+10.7%)
(7)ザ・なんばタワーレジデンスインなんばパークス(+9.6%)
(8)ザ梅田タワー(+8.8%)
(9)ルネッサなんばタワー(+4.9%)
(10)ローレルタワー難波(+4.8%)
(11)グランドメゾン京町堀タワー(+3.8%)
(12)The kitahama(北浜タワー)(+2.7%)
(13)ジオ グランデ梅田(+1.3%)
(14)アデニウムタワー梅田イーストスクエア(+1.0%)
(数字は中古騰落率)
データ提供/住まいサーフィン

 最高値はアメリカ村にほど近い2014年竣工の東急不動産のブランズタワー南堀江で、33.5%も上がっている。分譲時から割安感が指摘されてきた物件だけに、それも当然と思われるが、ポイントは土地の仕込み時期にあるようだ。

 2008年秋のリーマンショック後、経営不振にあえぐ企業が、オフィスビルなどを手放すことで、船場や灘波など大阪中心部でもまとまった土地が手ごろな価格で供給されるようになったことが大きい。

 タワーマンションの場合、土地の仕込みから竣工まで5年ぐらいかかることは珍しくない。つまり、ここ数年内に供給された物件では比較的安価に仕込んだ土地代を反映して、割安感が目立つ結果となっている。ちなみに、中古騰落率プラス14物件のうち、第1位が2014年の物件であり、2~5位が2013年の物件となっている。

 一方で、物件によっては40%以上のマイナスとなっているところも出てきている。経年による中古価格の下落という要因だけでは語りきれないものもありそうだ。

 詳しくは、10月29日発売の「週刊ダイヤモンド別冊」2015年11月29日号でご確認いただきたい。

(取材・文/「週刊ダイヤモンド 別冊」 不動産特集編集部 西 亮子)