このとき、落とし穴になりがちなのは、体のためにと市販の野菜ジュースや乳酸菌飲料、ヨーグルトドリンクなどを飲むこと。これもまた、実は糖質摂取を促すことになります。それらの商品によっては、あの糖質が多いイメージのあるビール1缶よりも多く糖質が含まれていることもあるのです。

 糖質をカットする目安は、ごはんや麺などの炭水化物の量を“見た目”で2割カット、と考えてください。腹八分、という体感は難しいので、目の前に炭水化物が現れたら、食べ始める前に、不作法ではない程度にお箸で「食べる」「食べない」の線引きをしてみてください。もちろん、最初から「少な目で」と言えたらそれが一番スマートです。

 普段から食後に眠くなる傾向にある人は、負担がない頻度で、外食での炭水化物量は2割カットしてみるのもおすすめです。

 ここまでくると、準備にあわただしくてランチをとる時間がなく、せめて脳にエネルギー補給を、とチョコレートをつまむのもNGだというのは明らかです。ですが、それくらいしか食べるものがない、というシチュエーションもないことはありません。

 そうした場合、血糖不安定で情緒不安定…になるよりは、ここは割り切って、何も食べずに挑んだ方が良いと思いますが、何も口にしないとダメなんだ、という方は、出勤途中に念のための保険におにぎりとカップの味噌汁をひとつ買っておいて、それをいただくと良いと思います。

「え?おにぎりなんて炭水化物の塊なのに?」と思われるかもしれませんが、量としては「摂り過ぎ」の範囲外ですし、ジュースやお菓子と違って「噛むもの」であることは脳を活性化させることにつながります。また、汁物みたいにあたたかいものを口にすることで副交感神経が働いて、張りつめて緊張感が和らぐことも期待できます。