【論点④】
持ち家は価格変動リスクがある?

 言うまでもなく、不動産価格は変動する。しかし、不動産価格は3ヵ月で1割下がったりといった乱高下はしない。不動産の価格リスクを唱えるときに株式と比較する人もいるが、その点で株の価格変動幅と不動産のそれとは全然違う。株価は1ヵ月後にどの程度変化するか誰もわからないが、不動産価格はほぼ予測可能なのである。

 こういう主張をする人は「自宅は1つしか買えないので、年収の5倍以上の信用取引をするような行為は危険」と言ったりもする。そんなに危険なら、不動産価格がどのような外的な要因によって変動するのか、またそれを予測することはできるのか、勉強した方がいい。リスクが高いことについては、充分な研究と納得が必要になる。その答えは、連載第6回「マンション価格がいよいよ頭打ち!今ここで決めたい自宅の売買」で述べている。

【論点⑤】
資産性が高い物件を選ぶのは難しい?

 価格変動リスクとしては、前述のような相場変動の話以外に、どのマンションがいいかという「目利きの問題」がある。マンションを買って含み益が出る確率は50:50であるが、この確率を上げる判断基準を「7つの法則」として述べたことにより、筆者の著書はベストセラーになった。

 何も、著書で述べた7つの法則すべてを守らなくてもいいので、少しでも多くの要件を満たすようにすれば、含み益を得られる確率を上げることができる。本を理論とするならば、実践はスタイルアクトが運営するマンション購入・売却者向けの情報サイト「住まいサーフィン」で行なうことができる。すべての新築物件について含み益が出る確率を計算し、無料で公表しているので、それを比較するだけで有利な物件選びが可能だ。

 とりわけ中古物件は想定成約価格を即時査定しているので、売出価格が高いか安いか判明する。その結果、多額の譲渡所得を出すことができ、さらに3000万円まで無税となる譲渡所得控除を活用することもできる。そうした方法によって自らが自宅投資で成功した事例も、連載第2回「筆者の成功体験を伝授!不動産で一番儲かる「自宅投資」の極意」で述べているので、参考にしてほしい。

 不動産は個人資産の半分を占めているにもかかわらず、プロとの情報格差が大きい。自宅を投資になぞらえて情報提供している「住まいサーフィン」では、18万人の会員のうち、自宅査定ツールで7割が含み益を出していることから、資産形成をした人の数は相当数と想定される。株や投資信託のように学習することで、プロ顔負けの資産形成ができる手法はあるのだ。