ソニー創業者の井深大氏も絶賛した『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』。1983年刊は、アマゾンマーケットプレイスで、28,800円のプレミア価格がついた。
「0歳からの伝説の育児バイブル」としてリニューアルした『赤ちゃん教育』は、子育てジャンルのベストセラーになり、第5刷が決まった。海外からも次々翻訳オファーが届いているという。
そして、「ほかの本を読む前に、この一冊だけかならず読んでください」とカヨ子ばあちゃんが熱く語る、注目の新刊『0歳からみるみる賢くなる55の心得』が11月20日に発売された。
累計25万部突破のベストセラー『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』の3部作がギュッと1冊に凝縮された本というから、「スーパーBEST版」「ベスト・メッセージ集」と言っても過言ではない。
83歳「脳科学おばあちゃん」のメッセージに耳を傾けてみたい。

“吸てつ反射”と
“モロー反射”を活用しよう

赤ちゃんを<br />大事にしすぎちゃ、アカン<br />――日本式伝統育児で<br />「生き抜く心」をはぐくむ心得3久保田カヨ子
(Kayoko Kubota)
1932年、大阪生まれ。
脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた、“0歳から働きかける“久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。2008年、株式会社『脳研工房』を立ち上げ、現在代表取締役。著書に、累計25万部突破のシリーズ『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』(以上、ダイヤモンド社)などベストセラー多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。
【株式会社脳研工房HP】 http://www.umanma.
co.jp/

 生まれてすぐの赤ちゃんには、いろいろな原始反射が備わっています。

 お乳がうまく吸えるように、口にふれたものには吸いつく“吸(きゅう)てつ反射”や、手のひらや足の裏をツンツンと指でさわるとつかもうとする“把握(はあく)反射”など。

 生後4ヵ月くらいになるとなくなるので、これらの反射をおおいに利用して、ストロー飲みを覚えさせたり、握る力を鍛えたりするのもいいでしょう。

 さて、原始反射の中には、少し大きな音がすると、身体をビクッとさせて両手両足を大きく広げる“モロー反射”というものがあります。

 このモロー反射に逆に親が驚いて、赤ちゃんをびっくりさせないよう、必要以上に音を立てないように気をつけて生活している人がいます。

 モロー反射は、自然なことですので、まったく心配することはありません。逆に、赤ちゃんをいろんな音に慣らしていったほうがいいのです。モロー反射が起こったときは、抱きあげたりせず、そのまま放っておいて大丈夫です。

 赤ちゃんに気を遣い、生活音を立てないように暮らすことは、わざわざ子どもを神経質になるよう育てているようなものなのです。