ギリシャの財政問題に端を発した、南欧諸国のソブリンリスク問題。市場はリーマンショック後の二番底も視野に入りかねない、波乱含みの様相となってきている。
今回のギリシャ問題は、ギリシャ1国だけで見れば、株価はかなり調整されてきているといってよさそうだが、その他の国の株価や為替を見る限りにおいては、調整は道半ばとなっている。
過去の通貨危機はおおむね、当該国がペッグ制等による為替レートとファンダメンタルズとの乖離に耐え切れなくなるというものだ。大きな通貨危機に発展したものとして1992年の欧州通貨危機、97~98年のアジア通貨危機、99~2002年の南米通貨危機がある。